東ローマ帝国(AD375-392)発行の、アルカディウスが描かれたソリダス金貨(※)です。
(※)ソリダス金貨は、4世紀のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世の時代よりローマ帝国・東ローマ帝国で鋳造された金貨の総称を言います。
東ローマ帝国では「ノミスマ」と称され、11世紀ころまで高純度を維持し、「中世のドル」として内外で流通しました。
表面:アルカディウスの肖像
アルカディウスは、東ローマ帝国テオドシウス王朝の初代皇帝(在位:383年1月17日 - 408年5月1日)
です。
377年に現在のスペインで生まれました。383年に東方正帝となります。
395年、テオドシウス1世は長男のアルカディウスに帝国の東半分、次男のホノリウスに帝国の西半分を継がせました。
テオドシウス1世は、長男と次男が皇位争いをすることで、激化する民族移動時代(ゲルマン民族の大移動)に
対応できなくなることを恐れたため、分割統治させようとしました。
これにより、ローマ帝国は再び東西に二分されることになりました。
裏面:拘束された捕虜に足をかける皇帝
軍服を着て、ラバルムと勝利をオーブに保持し、足元で捕虜を追い払っています。
ラバルムとは、ローマ帝国正規軍のウェクシルム(軍旗)の一つです。
古代コイン鑑定(NGC社)
↑ UNC 完全に近い未使用レベル
MS 未使用レベル
AU 準未使用レベル
XF 極めて美しい状態
VF 美しい状態
↓ F 激しい損傷がない並品
(上部ほど状態の良いコインです)
本コインは、AU(準未使用レベル)打刻:5/5、表面:3/5 の高鑑定コインとなっております!!
<画像クリックでNGCサイトが確認可能です>
EASTERN ROMAN EMPIRE Arcadius AV Solidus Gold AD383-408 NGC AU Strike5/5 Surface3/5 ID6131