●出品者よりコイン紹介文●
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世界遺産で有名なカッパドキア、この地方は、もともと初めて鉄器を使ったことで有名なヒッタイト王国の一部でした。ヒッタイトが滅んだ後、色々な国に分かれていきます。その一つが世界初の鋳造貨幣を作ったといわれるリディア 。カッパドキアは、アケメネス朝ペルシアの一部に組み込まれていきます。アレキサンダーの遠征によりペルシアが滅ぶと、この地方のサトラップが独立しカッパドキア王国が成立します。カッパドキア王国は、最終的にはローマの属州として取り込まれていきます。
今回のコインは、紀元前116年紀元前101年にかけてカッパドキアの国王であったアリアラテース7世時代のコインです。この頃はヘレニズム文化の影響も強く裏面には、武装したアテネ、アテネの手の上には手乗りニケ(有翼の勝利の女神)、そしてニケの手には勝者に与えられるリース。
表には国王の横顔。
愛母王(フィロメトル)と呼ばれたアリアラテース7世は、その後隣国ポントスのミトリダテス6世によって征服され、一旦王統は、途絶えてしまいます。
激動のアナトリア地方にその存在感を示したカッパドキア王国のコイン。NGCの総鑑定枚数も24枚と決して多くはありません。コレクションの一つにご検討あれ。
CAPPADOCIAN KINGDOM AR Drachum AriarathesⅦ,116-101BC rv Athena hidg. Nike NGC Ch XF 5/5 4/5 ID4776