Saint-Gaudens と呼ばれるアメリカを代表する金貨。
オーガスト・セントゴーデンスがデザインを手掛けた、アメリカを代表するアンティークコインです!!
アメリカコインのデザインの歴史を変えるため、セオドア・ルーズベルト大統領より命を受けて選ばれたのが、芸術家であり天才彫刻家のオーガスト・セントゴーデンス。
それまでのアメリカコインはデザイン的にも精緻を極めたものがなく、大統領は洗練されたアメリカらしいコインの製造をするよう促しました。
そこでセントゴーデンスが思い付いたのは高浮彫(ハイレリーフ)という彫刻家ならではのアイデアでした。
「自由の女神やイーグルがコインの中で立体的に浮かび上がらせたいッ!!」
その強い思いを胸に設計し製造しようとしたのであります♪
・・・ところが、
当時のアメリカの技術では難しく、セントゴーデンスデザインの再現には数多くの問題が立ちはだかりました。
結局、1907年から製造されたデザインは低浮彫で発行されましたが、アメリカコインの中でも「最も美しい」と称されました。
セントゴーデンス自身は、惜しくも流通を目前にこの世を去ってしまいました。
遺作となった素晴らしきデザインは1933年まで製造され、通称「ダブルイーグル」として使用されるのです☆
彼の意思は引き継がれ、100年以上経った2009年!!!
アメリカのコイン製造技術は格段に上がり、厚さ4ミリという金の地金に強力なパワーで打刻する、独自のウルトラハイレリーフ金貨を産み出しました♪
「自由の女神」、そして「イーグル」を見事に浮かび上がらせたコインは、感慨深い特別な金貨であり、アメリカモダンコインの代表的な1枚として、コレクションする方も多くおります。
表 : 自由の女神 足元に国会議事堂
・・・松明とオリーブの枝を持ったアメリカのシンボル「自由の女神」
裏 : アメリカンイーグル(国鳥:ハクトウワシ)』
・・・勇敢に羽ばたくアメリカンイーグル。
コイン表裏のデザインから、夢&希望&勇気が伝わってきます
イーグルとは10ドル、20ドルでダブルイーグルとなります。
かつてアメリカ西部開拓時代にカウボーイたちが交わした呼び名で、いかにもアメリカらしく「ポーカーをしながらコインを片手に・・・」というシーンが目に浮かびます。
表面の自由の女神立像はもちろんですが、裏面のイーグルも人気の高いデザインです。1907年から1908年には裏面の「IN GOD WE TRUST」が刻印されていないNo Mottoタイプがあり、このコインはそれにあたります。
※IN GOD WE TRUST(イン・ゴッド・ウィー・トラスト)とは、日本語で「我々は神を信じる」という意味で、アメリカ合衆国における公式な国家の標語です。
(by DreamCoin村上)
United States of America 20 DOLLARS GOLD Saint Gaudens Double Eagle 1908 PCGS MS65 ID4066