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サーサーン朝朝( AD420~438 )バハラーム5世発行の、2ドラクマ銀貨です。
サーサーン朝朝ペルシア(224~651年)は、ローマと抗争で疲弊したパルティアを滅ぼし、イランを430年近く治めた王朝です。
アケメネス朝の根拠地であったフォールス地方のペルセポリス付近から興ったとされています。
表面:右向きのバハラーム5世の戴冠した胸像
デザインでは頭飾りをつけており、三日月の上にコリンボス(※)を載せた壁画冠と、
王の首もとには丸い飾りが描かれています。
(※)コリンボス(ギリシア語: Kόρυμβος、ラテン語: Corymbus、いずれも「群れ」または「最上部の点」の意)は、イランのササン朝の支配者の頭髪を収めた宝石をちりばめた球体で、王冠の上に置かれていました。
バハラーム5世とは?
ヤズデギルド1世の息子として400年頃に生まれ、ササン朝ペルシアの国外、ラフム朝の主都ヒーラで育てられました。
サーサーン朝朝の君主(シャーハーン・シャー)として420年~438年の間在位します。
狩りへの愛着、音楽家たちへの激励、祝宴の際に税金や公的債務を免除してしまうといった数々の逸話によって、
バハラーム5世はイランの歴史上最も有名な王の一人として記憶されています。
裏面:ゾロアスター教の火の祭壇とそれを見守る護衛または付き人の姿
サーサーン朝時代、火は神聖な存在と考えられており、火の祭壇はゾロアスター教徒にとって重要な宗教施設でした。
火の祭壇は、神に祈りを捧げ、神への感謝の気持ちを伝えるために使用されました。
また、火の祭壇は、ゾロアスター教徒が死後の世界に行くための門と考えられていました。
SASANIAN EMPIRE AR Drachm Bahram V,Crowned bust/Fire altar AS mint AD 420-438 NGC MS ID7512