【追加情報でコインの直径等が確認できます】
第14代ローマ皇帝 ハドリアヌス 在位117年~138年
ハドリアヌス帝と言えば??
テルマエ(浴場)をテーマにして映画にもなった楽しい漫画「テルマエ・ロマエ」の中に登場していた
ローマ皇帝として日本では有名かもしれません。
ハドリアヌス帝の時代のローマでは、水道網が整備されて市民が公衆浴場でお湯につかっていたわけですが、
それが、日本に卑弥呼がいたとされる頃より過去の話なので、古代ローマの技術や文化の発展にはやはり驚かされます。
そして、ハドリアヌス自身も市民といっしょに公衆浴場で入浴を楽しむこともあったというのですからさらにビックリです。
ハドリアヌスは、歴史上のローマ皇帝の中でも有名な人物のひとりです。
初代皇帝アウグゥストゥス以降およそ200年の間のパクス・ロマーナ(ローマの平和)と呼ばれる繁栄と平和な時代のなかでも、
ローマ帝国の全盛期と言われる、「五賢帝」の時代(96年~180年)のローマ皇帝ですが、
ハドリアヌスは五賢帝の中でも特に重要な役割をはたした人物と言えるでしょう。
ローマ帝国は、トラヤヌス帝の元で史上最大の版図(勢力範囲)を実現します。
皇帝として誉高かったトラヤヌスの後を引き継いだハドリアヌスですが、トラヤヌスが制覇した地域のうち、
反乱が相次ぎ現実的に統治が困難な地域からは早々に手を引き、国防線の補強や内政の充実という路線に舵を切ります。
ハドリアヌス帝の賢明な判断によって、ローマ市民がテルマエにつかっていられるほどにローマの平穏が強固になったと言えるかもしれません。
ハドリアヌスの治世下で、現在では歴史遺産と呼ばれるような建造物や建築物が多数作られました。
ブリテン島に残る「ハドリアヌスの長城」も、防衛線の強化のためハドリアヌスの元で作られたものです。
ハドリアヌスは広範なローマ帝国各地を視察してまわり、防衛線の強化や属州統治の充実をはかりました。
現在のローマにある「パンテオン」もハドリアヌスによって再建されたものです。
この壮大な建造物を現代に残してくれた一点をとってみても現代人からの賞賛に値する業績なのではないでしょうか。
表面:ハドリアヌスの横顔
碑文 IMP CAESAR TRAIAN HADRIANVS AVG
ハドリアヌスがギリシャ好きだったからとも言われますが、このコインの肖像は立派なあごひげを蓄えています。
その後の皇帝もあごひげをまねたと言われています。
裏面:Libertas が座っている
碑文 P M TR P COS III /LIB・PVB
Libertas(リベルタス)は自由を神格化した女神
【出品者から】
あくまでも個人の主観による感想ですが、歴代のローマ皇帝のアウレウス金貨の画像を眺めていると、
ハドリアヌスの金貨って、皇帝の肖像のデザインや加工がよくできているものが多くレベル高いなーと感心してしまいます。
比較的平穏で内政が安定していて、見事なパンテオンを作ってしまうようなローマ帝国の全盛期と言える時代だったからこそ、
素晴らしいコインが作れたのだろうと想像を膨らませると妙に納得してしまいます。
古代コイン鑑定(NGC社グレーディング)の「Strike*打刻」、「Surface*表面」は、
それぞれ5/5が最高数値となります。
△
UNC・・・完全未使用ハイレベル
MS・・・未使用レベル
AU・・・準未使用レベル
XF・・・極めて美しい状態
VF・・・美しい状態
F・・・激しい損傷がない並品
▽
(上部ほど状態の良いコインです)
・・・UNC>MS>AU>EF>VF>F・・・
と、←>の方が高鑑定となります。
このコインは、NGCによって、グレードはCh XF評価。
Strikeが5段階中5の最高評価。Surfaceも5段階中5の最高評価。
しかも、このコインは、卓越したアイアピール力を持つコインにNGCが特別に付与している、
★(スター)付きなのが更に魅力です。
ROMAN EMPIRE AV Aureus Hadrian, AD117-138 NGC Ch XF★ Strike: 5/5 Surface: 5/5 ID7417